聾宝手話映画

初の長編手話映画

聾宝手話映画 卒業 ~スタートライン~ 特報 昭和40年、ろう学校で実際にあった授業拒否事件を基に描いた作品

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聾宝手話映画

京都で手話の自主映画を撮影しているグループ、聾宝手話映画は、京都で毎年開催されている「さがの映像祭」に手話映画を出品してきました。(プロフィールページ参照)
映像祭では20分迄の応募規定があるので短編ばかり制作してきました。今回は初めて長編手話映画に挑戦しました。(上映時間100分)お見苦しい点も多々ありますが、手話の歴史や先輩方の活動の様子を知って頂けたらと思い、事件から50年の記念にこの映画を創りました。

『卒業~スタートライン~』

ご存知のように全国各地で手話言語条例が制定されています。ようやく手話発祥の地とも言われる京都でも施行され、国政レベルにおいても手話言語法案の成立に向けて動き出しています。そこで約50年前に京都のろう学校で実際に起こった授業拒否事件、その後の3・3声明に繋がる流れをを映像化しました。この機会に手話やろう文化について知ってもらう契機になるのではないかと思っています。
これまで約30回各地で手話学習や人権学習、施設修繕カンパなどの目的でも上映されてきました。映画のロケ地には昭和40年当時の木造校舎を再現すべく綾部市や南山城村の廃校をお借りしました。京都市内の撮影では、築100年の京都府庁や船岡山音楽堂、世界遺産の仁和寺裏など極力当時の現場に赴いて撮影しています。京都の四季折々の風景を織り交ぜながら物語は進んで行きます。出演者は京都を中心に滋賀、大阪、奈良、兵庫から手話劇団や手話パフォーマー、手話サークル関係者や劇団関係者が集結!当時のろう学校の生徒や教員の熱気に想いを馳せながらご覧頂ければ幸いです。

「卒業」あらすじ

今から約50年前にあった京都のろう学校の話。 半世紀前のろう教育は、口の動きを見て会話を理解する口話が主流であり、授業が理解できない生徒も多かった。 「わかる授業をしてほしい」 「差別の輪の中にいる私たちは何のために勉強するのか」 「先生は僕たちから逃げないでほしい」 生徒たちは訴えるが、その都度、先延ばしされる。 生徒たちは話し合いを重ね、 ついに「授業拒否」という決断をする。 昭和40年11月、その日、生徒たちは起ちあがった。 昭和41年3月3日の「耳の日」に、ろう者への人権尊重や教育の民主的な発展、成人ろう者の社会的地位の向上などを訴える声明へとつながっていくのであった。

ロケ地や小道具など

当時の京都府立聾学校は木造校舎の2階建てで、机も椅子も木製だったそうです。 また制服は男子が学ランで女子はブレザーだったそうで、映画でも再現しましたが、 すべて木製の机と椅子は調達できませんでした。 木造校舎は、京都府綾部市にある口上林小学校(現在は黒谷和紙の工房として再利用)と 京都府下で唯一の村である南山城村にある田山小学校(現在は喫茶店やアーティストの工房として再利用)を 昭和40年に近い雰囲気をロケ地として選びました。 また少しでも当時の雰囲気を出すために、京都市電が今でも広島市内を走っているので、日帰りで市電の撮影を敢行しました。 ガリ版については滋賀県東近江市にある「ガリ版伝承館」で撮影、および拝借して昭和の小道具を再現しました。 校長室や会議室の場面は、京都の嵯峨嵐山にある全国手話研修センターの2階ロビーを部屋に見立てて撮影しています。 喫茶店の場面は、京都の金閣寺の近くにあるレトロな喫茶店「珈琲工房」をお借りして撮影。手話の堪能なマスターも出演。 カーブの石階段は、聾学校で昔のまま残っている数少ない部分です。秋に撮影をしたので皆で落ち葉を掃除しました。 校門前でのビラ配りの場面も実際の聾学校で撮影。世界遺産の仁和寺を背景に登校シーンではエキストラ30人も参加。 船岡山音楽堂は、今でも京都市内で利用されている船岡山の公園で、写生会拒否の際に先生たちが集まった場所です。 ラストシーンの京都府庁は、築100年の重厚ある建築で、今でも多くの映画やテレビでロケ地としても有名です。 館内を見学できるのでお勧めのスポットです。 京都へお越しの際には映画を想い出しながらロケ地巡りも楽しいと想います。

上映会情報

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★谷口正晃監督(『時をかける少女』『父のこころ』)より応援コメントを頂戴しました★

「どんなに傷つき苦しんでも、誇りを失わずに生きた聾学校の若者たちにエールを!
自分を信じ、行動した彼らがあけた風穴からは清々しい風が吹いてくる。
勇気をもって逆境に立ち向かう人たちの姿を、優しい眼差しで描き切った谷監督に拍手をおくります!!」

自己紹介



名前:谷 進一
出身地:京都市
注射の打てる役者
京都駅前献血サポーター

谷 進一のFacebook




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